Digital Archives of Japanese Cultural Heritages
飛鳥時代に毘沙門天を本尊として建てられた寺院を、731年に光明皇后により海龍王寺としてあらためて創建されました。嵐の中、唐より無事に帰国を果たした玄ぼうが初代住持となったことから遣唐使の航海安全祈願を営むと同時に平城京内道場の役割を果たすことにもなり、玄ぼうが唐より持ち帰った経典の書写(写経)も盛んに行われました。
その後一時衰退しましたが、13世紀になって真言律宗の宗祖である叡尊が復興し、当時は真言律宗の中でも筆頭格の寺院でした。
15世紀に応仁の乱の戦禍で再び衰退しましたが、第二次世界大戦後、住職が自力で復興し、現在の姿となりました。
旅行・留学の安全祈願の寺、および写経発祥の寺として知られています。