Digital Archives of Japanese Cultural Heritages
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不空羂索観音立像
説明文
不空羂索観音は六観音の一つで、一般に三目六臂の形相であるが、その他いろいろな異形の表現もある。 羂索という綱を執り、あらゆる衆生を引きつけて救済する働きが空しからずということで、不空羂索観音と呼ばれている。奈良時代から鎌倉時代に及びその信仰は盛んだった。 本像は、頭上に高い単髷をつけ、丸い大きい顔に力強い慈眼を表し、高い鼻の下には引き締まった口もとを示している。体部には胸飾りもなければ、石帯も見られない。極めて簡素な像で、台座までを一材で彫り出している。 全体として量感のあふれた重厚な肉取りの像であるが、衣文の流れなどは割合に素朴。ところどころに彩色の痕跡が見られ、他像同様彩色が施されていたことがわかる。八臂像だが、持物はなく腕も後補である。 当初の大らかで素朴な美しい像容が偲ばれる。
対象名称
不空羂索観音立像
読み
フクウ・ケンサク・カンノン・リュウゾウ Fuku-Kensaku-Kannon Ryuzo
時期
天平時代 8世紀半ば以降
文化遺産
国指定重要文化財
造形者
-
素材
木像
対象
仏像
形態
-
形状
189.9cm
位置
菩薩
場所
奈良市大安寺
宗派
高野山真言宗
建物
讃仰堂
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